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溯行して思い出す映画 [うろ覚え映画館]

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ようこそ、うろ覚え映画館へ。
世界一ぼんやり映画を観ている私が、昔TVで見て気になった映画を紹介します。
例によってうろ覚えです、内容が食い違っている場合があっても御容赦を。

本日は「血のバレンタイン」。

タイトルから察しがつくと思いますがホラー映画です。
それなりにTV放映されるので、知っている人は「マイ・ウェイ」よりは多いかも。
前回の「マイ・ウェイ」は、最近は全くTV放映されないので、
シナトラの代表曲としてでしか認識されて無い可能性がありますから。

話は大した事は無く、とある炭鉱の町で20年前に殺人鬼が大暴れした末に、
炭鉱奥深く逃げ込み、それが今舞い戻って町を恐怖のどん底に陥れるという、
舞台を湖から炭鉱に移しただけの「13日の金曜日」みたいなものです。
まあこの年代のホラーは大抵「13金」のコピーだったりしますが、ただ、
「血のバレンタイン」が他の「13金」の類似品とは一線を画しているのは、
この「血のバレンタイン」、完全な形で観れるのは劇場でだけという特異な点です。
何故かと言えばアメリカで公開される際に残酷な場面を根こそぎ削除したからなのです。

本作はカナダ映画ですが、日本では映像素材をアメリカから得ていたので、
日本でのTV放映する為のフィルムも、ビデオ化する為のフィルムも、
残酷場面抜きのフィルムしか回ってこなかったのです。

ホラー映画で残酷場面がカットされてしまったら具の無い味噌汁(?)、味気ナシ!!
だからTVやビデオでの「血のバレンタイン」は、
ホラーではなく、しょぼいミステリー映画になっちゃっています。
しかもラストの、残しておかないと内容が分からなく重要な部分に残酷場面があり、
これをなんの配慮も無くカットしてるので、観終わった後の釈然としない感は絶大です。

ホラー映画でこういう事があった場合、
熱狂的なマニアが完全バージョン版販売を求めて草の根運動を展開したりするのですが、
コレに関してはそういうマニアの方々にも人気が無いのか、
アメリカ、そして日本共々、長らくこの状態のまま今日に至りました。

ところが今年の初めくらいにアメリカで、
ようやくその削除場面を特典映像として収録したDVDが発売されたのです。
そうこうしている内に日本でも新盤の「血のバレンタイン」が発売!!
喜んでいたら、なんと削除版のままでした・・・どういうこったいっ!!?

でも、是が非でも完全な形にしなければならないって映画でもないのが辛いとこです。

血のバレンタイン(1981 加)1時間31分



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