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錯綜スカーレット [ニャンダバードGO!GO!GO!]

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ニャンダバード、それは、
金が有り過ぎるジェフ・ニャレーシーが、
世界的英雄になりたいが為に作った私設私欲国際救助隊である。

「大変だ、また原子力旅客機ファイヤーフラッシュ号に爆弾が仕掛けられた」
「また?では早速スカーレット姉さんに」
「いかん、スカーレットは前回大失敗をしている。今度失敗すると私が信用を失くす」
「しかし1号機が出動するのが適任です」
「バーブラ、それは分かっている。そこでだ、アマンダ、君に1号機で行って貰おうと思う」
「私がですか?お父様」
「そうだ、君が現場に向うのだよ、アマンダ」

「愛するお父様の御言いつけですから従いたいのですが、1号機は…」
「そうですお父さん、1号機はスカーレットが何よりも愛している機体、
アマンダを乗せる事を決して納得はしないでしょう」
「大丈夫だ、今スカーレットは昼寝をしている。その間にコッソリ使えばいいのだ」
「…分かりましたお父様。アマンダ、行って参りますわ」
「お父さん、了解。頼んだぞアマンダ」

(ニャンダバード1号、 全長35m、最大速度マッハ25。ロケット型の救助用原子力航空機)

隠しゲートが開き、ニャンダバード1号機が垂直発進で基地を出た。
「お父様、わたくし、必ずやお父様の期待にお応えしますわ。吉報をお待ちを」
そして上空で機体の向きを水平にすると、現場へ急行した。

その直後である、作戦本部にもの凄い形相のスカーレットが飛び込んで来た。
「スカーレット姉さん!?」
「ス、ス、スカーレットじゃないか。どうかしたのかね?」
「私の1号機…」
低い声でスカーレットはそう言うやジェフ・ニャレーシーの胸倉を掴んだ。
「ま、待ちなさいスカーレット。話せば分かる」
「私の1号機が、家出しちゃったにゃん!どうしたらいいにゃん!」
「…(良かった、お姉さん寝ぼけているのね)」
「ホッ、なーんだ、ははは」
「…なーんだ?今、なーんだって言ったにゃん?」
「えっ!?いや、ち、違う」
「違わないにゃん。1号機が家出したのを、なーんだって言ったにゃん!!」
「スカーレット、君は勘違いしてる。1号機はアマンダが使っているのだ、だから…」
「あっ、お父さんダメ!!」
「し、しまった!!」

所変わって、救助活動を終えたアマンダが基地に報告を入れた。
「ニャダバード基地、こちらアマンダ。無事救助成功しました、今から帰還しますわ。
…ところでスカーレット姉さまの方は大丈夫かしら」
「…バーブラ了解。大丈夫よアマンダ、早く帰還してね。なるべく早く…」
「はいですわ…あらどうしたのかしら、暑いのに何故か鳥肌が立ってますわ」

アマンダはそのままニャンダバード基地に向った。
出かけは晴れていた基地上空が、今は何故か暗雲が垂ち込めていた…



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