肉迫ネロ昇天

「とうとう僕は見たんだ!!なんて素晴らしい写真だ!!
ああ神様有り難う御座います、これだけで僕はもう何もいりません。
パトラッシュ、パトラッシュ、おいで。ホラ御覧、僕の一番見たかった写真を。
パトラッシュ、君も疲れたろう?僕も疲れたんだ、
何だかとても眠いや…おやすみパトラッシュ…」

ネロはパトラッシュと抱き合う様に眠り二度と再び目を開ける事はありませんでした。

「…ってオイッ！」
「えっ!?」
「えっ!?じゃない、何で人ンちで寝てんだ、しかも僕のベッドで」
「だってもう疲れちゃったんだもん」
「疲れちゃったんだもんじゃねーよ、それにその本!」
「そうこれ『My Dear Stephanie』伝説の武田久美子の貝殻ビキニを見れて幸せだよ」
「それプレミアものなんだぞ」
「でもヤフオクに出したら100円しか値がつかなかったよ」
「勝手に売るなよー、…でもそれホント?」
「伝説ではあるけど数出てるからね。プレミアにはならないよ。
それに貝殻ビキニなんて今ではお笑いのアイコンだからね」
「うるさい、出てけー!!」

こうして田中家を追い出されたネロとパトラッシュは猛吹雪の中抱き合う様に眠り、
二度と再び目を開ける事はありませんでした。

「だから人ンちで寝るなつーの!!」
「ちぇっ」



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