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メロスと風 [疾走メロス]

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メロスは走った。
友であるセリヌンティウスを助ける為、
そして必ずやあの暴君に人の誠というものを見せ付けねばならぬと。
メロスは全身全霊をかけ一心不乱に走り続けた。

だがやがて体は重く感じられ走る速度は落ちていき、
そして歩く事も困難になり遂には倒れてしまった。

メロスは泣いた。
「セリヌンティウス許してくれ!!俺は必ず戻るつもりだったのだ。
戻らなければ君が身代わりとなってはり付けにされる!!
だが体が全く動かない、指1本さえも動かせない・・・
こんな不甲斐ない友を許して欲しいセリヌンティウス!!!」

丁度その時メロスが倒れた位置から少し離れた道を女子高生が歩いていた。
そしてイタズラな秋風が彼女のスカートを翻させた。
「いや~ん」

その瞬間メロスは飛び起きた、その目は女子高生を凝視している。
「・・・セリヌンティウスよ、こんな破廉恥な友を許して欲しい。
でも今時純白だったので仕方なかったのだ」
エロパワーで復活したメロスは再び走り始めた。



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