規則正しく美しく [シャアの憂鬱]
「少佐、季節の変り目体調管理にご注意を」
「分かった、ララァがそう言うなら」
その日はまだ蒸し暑い夜だったがララァの注意を思い出しクーラーを断念して寝た。
夜更かしが常だったがそれも断念、早寝早起きを務めた。
朝食を抜くクセも止め1日3食、食事の量も適量を心掛けた。
だが風邪をひいてしまった・・・
寝込んでいたらララァが見舞いに来てくれた。
目を見るとくまが出来ている。
「ドラクエオンラインが面白くて昼夜を問わず遊んでます、御蔭で眠くて眠くてもう・・・」
その後シャアは生活パターンを以前のに戻した。
好きな時に寝て好きな時に食べる、
体調管理は考えない、体は壊すかも知れないがケセラセラだ。
「でもチビッコは真似しちゃ駄目だよ(笑)」
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ガスライターの炎 [シャアの憂鬱]
知知が帰ってきた日 [シャアの憂鬱]
ジャブローに向う途中シャアは、ある奇妙な看板を発見した。
その看板には『10円饅頭』と書いてあった。
「10円饅頭だと?ふふふ、
10円と言いながら一個だけでは売らないと言うのだろう。
もうその手にのるものか」
それでも確認の為モビルスーツを隠してから店内に入ると、
はたしてシャアの予想通り、10個入りパックしか売ってなかった。
「そらみたことか」
しかしシャアは、赤鼻への手土産にするのも面白かろうと1パック買う事にした。
ところが、値段を見てシャアは驚愕した。
なんと1パック110円と書いてあった。
「民間人、これはどう言う事だ?
1個10円なら10個で100円、消費税別でも105円の筈ではないか」
シャアに詰め寄られた店員は、入れ物のパックが10円なので計110円だと答えた。
「前回の20円ドーナツはまだ許せたが、今回のは納得出来ないな。
ではパックに入れないで持って帰るといったらそうするのか?しないであろう。
そもそも10円饅頭と言いながら10円では購入出来ないところからしておかしいのだ。
その上パックまで料金つけて売りつけるなど、傲慢過ぎるとは思わないのか!!」
頭にきたシャアは、もはや連邦軍などどうでも良くなっていた。
「…もしもし赤鼻か、こちら赤い彗星だ。
今日は気分が乗らないからジャブロー行きを延期する、いいな。
…何?ドズル中将にどう説明するかだと、そんなのは貴様が適当に言っておけ。
だが一応、親戚のおじさんが入院したから見舞いに行ったという例をあげておこう」
電話を切るとシャアは、10円饅頭を頬張りながら家路に着くのであった。
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産みが怒りに染まる時 [シャアの憂鬱]
散歩していたシャアは、ある看板に視線が釘付けになった。
その看板には20円ドーナツのお店と書かれてあった。
「ふふふ、見せて貰おうか連邦軍の、じゃない、20円のドーナツとやらを!」
店内に入るとショーウィンドウにその20円ドーナツがあった。
通常のよりは小粒だが売値が20円であることを考えたら妥当な大きさである。
シャアは話のネタにと1つ買って帰ることにしたが、しかし、
店のおばさんに一個だけでは売れないと拒否されてしまった。
驚くシャアにおばさんは壁に張られた注意書きに指差す。
「…なんだって、10個からしか売らないだと?」
不満ではあるがそう言う取り決めなら仕方が無い。
シャアは渋々10個入りのを買って帰宅をした。
その夜、シャアは布団に入ってからもまだ納得がいかなかった。
「例えば画鋲が1ケース100本入りで200円で売られてたとしよう。
これを2円画鋲として宣伝しながら100本からしか販売しないというのと同じ、
これは巧妙な詐欺ではないのか?
20円ドーナツというなら1個20円から販売するのが本当ではないか」
イライラして寝付けなくなったシャアは、夜中にガルマに電話をかけるのであった。
「……む、留守電…もしもし赤い彗星ですが、またかけます」
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運命限定大特価 [シャアの憂鬱]
シャアそのゲームソフトを買おうかどうか悩んでいた。
シャアは以前このソフトが大安売りしていた際に、
「期間限定特価などと言っているが、値を下げても売れてはおらん。
このまま特価が売値として定着するのは目に見えている」
と買わなかったらその後定価近くまで値を戻してしまい、
非常に悔しい思いをした経験があるからだ。
「…本日限りの限定特価だと?戯言を、その手にはのらんよ」
と言うのではあるが、どうしても立ち去れないで、もう30分もここに居る。
その間シャアは、
「これはいずれ値崩れする、それが何故分からんのだ!」
と自分自身に何度も言い聞かせていたが、結局はそれを購入してしまった。
帰り道シャアは、また若さゆえの過ちをしてしまったとつぶやく。
後日その店に立ち寄ったシャアは、そのソフトが特価値段で定着したの知る。
「・・・」
そして苦悩して購入したそのソフトは、未だにパッケージの封すら開けてない。
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触発金券ショップ [シャアの憂鬱]
シャアはデートの為の映画入場券を求めて金券ショップに向った。
シャアは今日と言う日の為に、
何日もかけてこの辺り一帯の金券ショップでの価格を調査して回った。
ところがいざ購入という段になって、
一番安く売っていた店で、そのチケットが一枚だけしか残ってないと言われてしまう。
ガッカリしたシャアは仕方なくその隣の金券ショップに入ったが、
そこでは今のところより30円安くそのチケットが売られていた。
映画館に向う最中、調査報告書を破きながらシャアは、
「…なんと言う事だ、完璧な調査にならんとはな…」と、嘆くのであった。
そして一種不条理ともいえる世の価格動向の把握の難しさを痛感すると同時に、
結果的に30円得したが、先に買ったチケットで30円損したと感じる不条理さも痛感した。
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素体に投票 [シャアの憂鬱]
乙女横取り作戦 [シャアの憂鬱]
さらば愛しきマスク [シャアの憂鬱]
「インフルエンザが流行っています、マスクをお付け下さい大佐」
「分かった、ララァがそう言うなら」
と、彼女の勧めでマスクをしたシャアだが、
ヘルメット、仮面、そしてこのマスクで顔は完全に隠れてしまい、
最近やたら部下の視線が痛い。
更に、キシリア様には、
「貴公はダース・ベイダーのつもりか?」と謗られる始末。
まさかとは思うが、ララァが謀ったのではないかと思い始めていた。
帰宅後、盆栽の枝を切りながらシャアは、
当のララァがマスクをしていない事を思い出した。
「…むっ…」
動揺したシャアは間違って違う枝を切り落としてしまった。
切り落とした大切な枝をじっと見ながら何かを考え込むシャアだった。
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