メロス駆り [疾走メロス]
メロスは走った。
自分の身代わりになったセリヌンティウスを救う為、
メロスは走り続けた。
そして約束の夕刻、メロスは息も絶え絶えになりながら城に着いた。
「俺だ、メロスだ!!メロスが戻ったぞ!!」
その時城内アナウンスが流れた。
「只今写真判定を行っております、着順確定まで今しばらくお待ち下さい」
呆然としているメロス、一刻の後再びアナウンスが流れる。
「写真判定の結果、1着はキング・ツマシュウジとなりました」
その瞬間歓喜と怒号が入り混じって城内は騒然となる。
セリヌンティウスがもの凄い形相でメロスに掴みかかって怒鳴った。
「おいメロス、やってくれたな!!お蔭で俺はすってんてんの一文無しさ」
彼は更に口汚く罵ると、どこかに去っていった。
一人残されたメロスに暴君ディオニスが肩を叩いて慰めた。
「気にするな、こういう日もあるさ。また明日頑張れな、な」
明日は今日より頑張れそうな気がするメロスだった。
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2009-01-12 23:31
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