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合言葉は“サヨナラ・ブラックアウト” [らんば・らる35ちゃい]

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某月某日、土砂降り。
らんば・らる35ちゃい。

雨降る夜の繁華街、わしがハモンのお使いで通りかかったところ、
3人の男が大声を上げながら喧嘩しているのが見えた。
格好から判断するに何処かの会社員、一般にリーマンと呼ばれる人種であろう、
常によたよたしている姿から察するに酩酊状態にあると思われる。
その酩酊したリーマン3人は掴み合い振り回しあいながら、大暴れ、
遂には往来に飛び出し戦火を拡大した。

喧嘩は悪い事であるが、内に溜め込んで或る日爆発するよりはマシ、
我が部隊でも拳で語り合うのを奨励しておる。
残念なのは3人が視界から外れてしまった事、
これではどのリーマンが勝利の雄たけびを上げたか分からないではないか。

私はいささか消化不良気味な気分で帰りかけるが、その時3人が目の前を通り過ぎる。
決着はついたと思われた、何故なら一番後ろから歩いているリーマンの背広が、
どこかで見たコントのみたいにビリビリに引き裂かれていたからだ。

彼らが去った暫くしてから通報を受けた警官隊がやって来た。
わしは彼らが路上に残したぐしゃぐしゃの傘を指差し知り得る限りの情報を提供した。
どのみち名も所属部隊も知らぬ故、喧嘩の説明だけだったがそれで良い、
わしとてその昔は、溜まったうっぷんを晴らす為に喧嘩はしたクチである。
彼らの気持ちは分かるつもり、警察に引き渡す気は更更無い!

そうわしが思っていたら、また3人が戻って来た。

どうも乱闘の際に何かを無くしそれを探しに来た模様だ。
犯人は犯行現場に戻るを地で行く行為に、こういう事もあるんだなと感心するも、
わしは速攻、「あいつらです」と警官に教えた。

奴らの気持ちは分かるが、罪は罪、これはこれそれはそれだ!

その後電車に乗る為切符売り場に向ったら血を吹いて失神しておるリーマンと、
隣で警官に事情聴取を受けているリーマンを見た。

リーマンにとって、酔って喧嘩するのも仕事のうちらしい。



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