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終決! 金具備或 [最終回サザエさん]

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カツオが自分の部屋から周囲の気配を伺っている。
「しめしめ、どうやら誰もいないな」
隠しておいた野球道具を引っ張り出すと、そうっと玄関へと向い、
気づかれぬ様靴を履いて玄関の戸を開けようとした、が、戸が開かない。
「!?あ、あれどうして開かないんだ??」
音がしない様努めてたが、どうしても開かないので思いっきり力を込めた、
でも戸は開かなかった。
こうなったら仕方が無い、観念してサザエを呼んだ。
「姉さん、姉さん」
その声を聞きつけサザエが現れた。
「また宿題もせずに遊びに行こうとしたわね」
「帰ってからやるよ」
「嘘ばっかり、いつもそう言ってちっともやらないくせに」
「そんな事無いよ。昨日だって少しはやっていったよ」
「少しじゃダメでしょ。全部やらなきゃ」
「姉さんは知らないからそんな事を言うんだよ」
「知らないって何を?」
「いいかい宿題っていうのはねぇ、政府の陰謀なんだよ」
「陰謀?」
「そうさ、子供達を家に縛り付けておくタメの陰謀なんだぜ」
「何の為にそんあことする必要があああるのよ」
「そんなことわかるものかだぜ。何しろ国家機密だからだぜ」
「ダッフンだぁ!!」

このやりとりをじっと監視している者たちがいた。
やがてそのうちの1人が口を開いた。
「復元に使ったDNAのどこかに欠落した情報があった様だ」
「仕方が無い、何しろ数千年前のサンプルだ。そう言う事もある」
「しかしこれでは正確な原因が掴めないかも知れない」
「実験はそう簡単には上手くは行かないものだよ」
「その通りだ。それより家の外も彼等の記憶から再生しよう」
「そうだな」

彼等は更に実験を続けた。
一見友好的な知的生命体に見えるこの生物が、
どうして宇宙で争いの火種を撒き散らしているのか知るために。



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