決戦、第3新映画批評

巣鴨、それは筋肉と欲望の町。
季節が移り変わっても何一つ変わらない町、それが巣鴨だ。

爺さんが二人一杯飲み屋で話をしている、内容は今時映画『おくりびと』についてだ。
「どうだあの『おくりびと』ちゅーのは？」
「あああれか。アメリカのなんたら賞を取ったらしいが、
わしに言わせればつまらん映画じゃ」
「やっぱりな、わしもつまらんと思ってた。でも周りの奴等が面白いっていうから」
「分かってないだけや」
「そうだよな…ところでいつ観た?」
「いや、一回も見てないよ。つまんない映画なんか観ない」
「だよな、観ないよな。わしも見てない」

巣鴨、そこは印象だけで映画批評する印象派のいる町。
理屈も何も無い町、それが巣鴨だ。



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