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杜子春救出作戦 [ここ掘れ、トシハル]

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ある夕暮れの事です。
トシハルという若者が途方に暮れておりました。
するとそこへ、白髪で長い髯を蓄えた、いかにも仙人っぽい老人がやって来ました。
「お前は何を考えておる?」
老人は訊ねます、そこでトシハルは答えます。
「すってんてんで一文無し、これでは食る物も買えず、
どうしたらいいのか分からず困っています」
すると老人は杖でトシハルの影を指し、
「この影の頭の部分を、夜中に掘るがよい」
と言い残して去りました。
トシハルが老人に言われた通りにすると、なんと、大きな壺に入った大金が出てきました。
トシハルは大喜び!!
その足で銀座に直行、豪遊しまくりました。

3日後の夕暮れです。
またトシハルが途方に暮れておりました。
するとまたあの仙人っぽい老人がやって来て訊ねます。
「お前は何を考えておる?」
そこでトシハルは「すってんてんで困ってます」と答えました。
すると老人はトシハルの影を指し、
「この影の胸の部分を夜中に掘るが良い」と言って去りました。
トシハルは老人の言う通りにしてまたも大金を手に入れます。

次の日の夕暮れ、トシハルは途方に暮れておりました。
でも今度はいくら待ってもあの老人は現れませんでした。
仕方が無いので、
トシハルは夜中に影のおなかの部分だった所を掘ってみました。
するとまたまた壺に入った大金が出てきました。
トシハルは大喜び、秋葉のメイド喫茶で心行くまで豪遊しました。

「・・・」

この様子を、影からこっそり見ている男がおりました。
小室です、彼は手にスコップを持ち何事かを決意したようでした。。。



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