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迫撃!杜子春・ドム [ここ掘れ、トシハル]

G_1532.JPG
ある夕暮れの事です。
トシハルという若者が途方に暮れておりました。
するとそこに白髪で長い髯を蓄え、いかにも仙人でございという風体の老人が来ました。
(↑コピペは使用しておりません。。。)

「お前は何を考えておる?」
その老人は訊ねました、そこでトシハルは答えました。
「すってんてんで一文無し、食べ物も買えず途方に暮れていたところです」
すると老人はトシハルの影を指し、
「この影のたまきんの部分を…」と言いかけた所で、
トシハルは老人の言葉をさえぎりました。
「もうお金はいいのです…」

老人は少し驚いた様な顔をして言いました。
「ほほう、金はいらんと申すか。なぜかな?」
トシハルは大きくため息をついてから話し始めました。

「人は皆、金がある時はちやほやしてくれますが、無くなった途端、
銀座のクラブなんか、レミーマルタン一杯飲めません。。。」
「それは当たり前ではないかな?」
「私はそんな金だけの世の中が嫌になったのです」
老人はニヤッと笑ってからトシハルに訊ねました。
「ではこれからどうしたいのかな?」
「私は貴方の様な仙人になりたいのです!いいえ、隠さなくてもいいです。
一夜にして私を大金持ちにするなんて、仙人様しか出来ません。
どうかお願いです、私を貴方と同じ仙人にして下さいませ」
「わしと同じ仙人になりたいと?」
「そうです!貴方と同じ仙人になって、
貴方の様に、大金をガッポガッボ作って、
貴方の様に、その金で銀座のクラブやメイド喫茶で豪遊して、
貴方の様に、その金で周囲に美女をはべらかして、
貴方の様に、その金で買った手鏡で女子高生のスカートの中を覗いて、
貴方の様に、その金で建てた豪邸で毎日惰眠をむさぼる、
そんな貴方の様な仙人に、私はなりたいのです!!!」

トシハルは仙人の術によって、小さな貝になったそうです。
めでたしめでたし。



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