迫撃!杜子春・ドム [ここ掘れ、トシハル]
ある夕暮れの事です。
トシハルという若者が途方に暮れておりました。
するとそこに白髪で長い髯を蓄え、いかにも仙人でございという風体の老人が来ました。
(↑コピペは使用しておりません。。。)
「お前は何を考えておる?」
その老人は訊ねました、そこでトシハルは答えました。
「すってんてんで一文無し、食べ物も買えず途方に暮れていたところです」
すると老人はトシハルの影を指し、
「この影のたまきんの部分を…」と言いかけた所で、
トシハルは老人の言葉をさえぎりました。
「もうお金はいいのです…」
老人は少し驚いた様な顔をして言いました。
「ほほう、金はいらんと申すか。なぜかな?」
トシハルは大きくため息をついてから話し始めました。
「人は皆、金がある時はちやほやしてくれますが、無くなった途端、
銀座のクラブなんか、レミーマルタン一杯飲めません。。。」
「それは当たり前ではないかな?」
「私はそんな金だけの世の中が嫌になったのです」
老人はニヤッと笑ってからトシハルに訊ねました。
「ではこれからどうしたいのかな?」
「私は貴方の様な仙人になりたいのです!いいえ、隠さなくてもいいです。
一夜にして私を大金持ちにするなんて、仙人様しか出来ません。
どうかお願いです、私を貴方と同じ仙人にして下さいませ」
「わしと同じ仙人になりたいと?」
「そうです!貴方と同じ仙人になって、
貴方の様に、大金をガッポガッボ作って、
貴方の様に、その金で銀座のクラブやメイド喫茶で豪遊して、
貴方の様に、その金で周囲に美女をはべらかして、
貴方の様に、その金で買った手鏡で女子高生のスカートの中を覗いて、
貴方の様に、その金で建てた豪邸で毎日惰眠をむさぼる、
そんな貴方の様な仙人に、私はなりたいのです!!!」
トシハルは仙人の術によって、小さな貝になったそうです。
めでたしめでたし。
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杜子春救出作戦 [ここ掘れ、トシハル]
ある夕暮れの事です。
トシハルという若者が途方に暮れておりました。
するとそこへ、白髪で長い髯を蓄えた、いかにも仙人っぽい老人がやって来ました。
「お前は何を考えておる?」
老人は訊ねます、そこでトシハルは答えます。
「すってんてんで一文無し、これでは食る物も買えず、
どうしたらいいのか分からず困っています」
すると老人は杖でトシハルの影を指し、
「この影の頭の部分を、夜中に掘るがよい」
と言い残して去りました。
トシハルが老人に言われた通りにすると、なんと、大きな壺に入った大金が出てきました。
トシハルは大喜び!!
その足で銀座に直行、豪遊しまくりました。
3日後の夕暮れです。
またトシハルが途方に暮れておりました。
するとまたあの仙人っぽい老人がやって来て訊ねます。
「お前は何を考えておる?」
そこでトシハルは「すってんてんで困ってます」と答えました。
すると老人はトシハルの影を指し、
「この影の胸の部分を夜中に掘るが良い」と言って去りました。
トシハルは老人の言う通りにしてまたも大金を手に入れます。
次の日の夕暮れ、トシハルは途方に暮れておりました。
でも今度はいくら待ってもあの老人は現れませんでした。
仕方が無いので、
トシハルは夜中に影のおなかの部分だった所を掘ってみました。
するとまたまた壺に入った大金が出てきました。
トシハルは大喜び、秋葉のメイド喫茶で心行くまで豪遊しました。
「・・・」
この様子を、影からこっそり見ている男がおりました。
小室です、彼は手にスコップを持ち何事かを決意したようでした。。。
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